副業よりも複業がリスク回避になる

本業の収入が減少したから副業をするという人が増えている。物価も高騰しているし、ギリギリの生活であれば少しでも上乗せして余裕を得たいと考えるのは当然のことだろう。副業であれば本業+αの収益を得ることが可能だ。

注意が必要なのは、企業に雇用される副業の場合には、本業同様に副業収入が減る可能性が高いことだ。副業している会社の業績が悪化すれば、副業前提の雇用者は真っ先に辞めさせられる可能性が高い。また、辞めさせられるということがなくても、シフトになかなか入れず、思ったほどに稼ぐことができないということもあり得る。これは、いわゆるサイドビジネスという概念の場合にはそのようになってしまうである。

ところが副業ではなく第二の本業として自分で事業を開始した複業であれば、自分で事業をコントロールすることができるので、稼ぎは自分の能力と費やす時間に依存することになる。この点、雇われの身とは全く異なる働き方を行うことが可能である。

誰かに雇われている以上は自由になることはできず、結局はそこにぶら下がるざるを得ない。しかし、自分自身の力で事業をスタートすることができれば、本業と第二の本業という二つの軸を持つことができ、自分で収入のコントロール権限を有することになる。前提として、第二の本業をしっかりと軌道に乗せることがポイントになるが、それは今のようなインターネットが普及している現代にあってはそれほど難しいことではないだろう。しっかりと経営の勉強をすれば上手くいかせることは可能だ。